#6 そっとめくる一頁

Hey! Say! JUMPのドームツアーに行ってきた。初めてのオーラス公演にも行けて、私の「1年」がまた幸せに終わっていった。

 

全体の感想はまた書くかもしれないけど、印象的だったこと、絶対に書き残したいと思ったことだけ先に書いておこうと思う。

 

(もしこれを見てくださっている人がいるとするのならば、ここから書くことは日本のどこかにいるたった1人のオタクの日記ということを前提に読んでいただきたいなと思う。一個人の意見で誰かが苦しい気持ちになるのだけは避けたいので。)

 

今回のツアーは私にとって気持ちの整理というか区切りというか、とりあえず大きな意味を持つものだったな、と思う。43曲も(!)歌ってくれた中、Hey! Say! 7に気持ちの半分くらいは持っていかれたと言っても過言じゃないくらい、揺さぶられた。あの選曲、あの演出。

 

2021年4月11日、圭人くんが新たな道に進む、その卒業式みたいなあの公演を仕事の関係で見られなかった。だから、というのはきっと言い過ぎだし理由としては無理があると自分でも思うけど、「4人が大好き」という気持ちをどこかにふわふわと漂わせたまま、私の大好きだった4人のHey! Say! 7は3人になった。

 

かと言ってこの2年弱、別に受け入れられなかった訳でもなく、むしろすんなりと受け入れて8人のJUMPを応援し、8人が圭人くんの話をするたびに嬉しくなって、笑って、楽しかった。

 

なのにあの瞬間、曲がかかって4人のシルエットが見えた瞬間、ふわふわと漂ってどこにあるかも見えなくなっていた気持ちが、突然はっきりと現れて条件反射的に涙が止まらなかった。4人とみんなで『やんちゃなヒーロー』の「1 2 3 4 go」をドームで目一杯やるのが楽しみだった。彼を待っていた2年半の間何度も、4人が向き合って歌う『ただ前へ』のライブ映像を見た。帰ってきたら4人全員のラジオがまたあるかもしれないって待っていた。勝手に期待して、勝手に落ち込んで、そんなオタクのエゴでしかないモヤモヤした気持ち達が全部綺麗にキラキラと輝いて昇華して、美しく消えていった気がした。

 

圭人くんを忘れるわけではないし、これまで同様4人を応援し続けるし、自分の大好きな気持ちに無理やり蓋をするなんてことはしたくない。オタクの考えなんてそれぞれなんだし、全てのオタクが「3人のセブン」を受け入れなければならない、とも思っていない。あの演出の解釈もきっと三者三様だ。だけど、私は今回のツアーでやっと、あの影が消えた時にやっと、あの頃の4人のHey! Say! 7に「じゃあね!大好きだったよ!素敵な思い出をありがとう!」と大声で言えた気がする。私の中でHey! Say! 7は3人になった。

 

自分の気持ちを言語化するのがあまりに下手で、抽象的な表現ばかりで、自分でも書いていて嫌になるけど、7コーナーが終わった後、最高に素敵な気持ちになれたので「絶対に書いておこう」と心に誓った。

 

これからも笑顔でいてね。